正しくアンケートデータを分析する重要性と分析のポイントを解説
販売戦略を検討するためのマーケティングにおいて、収集したアンケート結果のデータ分析は極めて重要な役割を担っています。
しかし、正しいデータ分析をしなければ成果に直結する販売戦略の立案をすることは難しく、時間とコストをかけて行ったアンケートも無駄になってしまいます。
そこで本記事では、アンケート結果をデータ分析する重要性について詳しく解説します。
あわせて、アンケート結果から有益な情報を得る方法、データ分析を専門とする業者へ外部委託をするメリットもご紹介するので、販売戦略の立案に向けた正確なデータが欲しいとお悩みの方はぜひ参考にしてください。
アンケート結果のデータ分析を正しく行う重要性
エンドユーザーや取引先などへ向けて行ったアンケートは、その結果を正しくデータ分析することでニーズを把握し、具体的な販売戦略へつなげることができます。
はじめに、アンケート結果をデータ分析することの重要性を解説します。
販売戦略の基準になる
アンケート結果を正確にデータ分析することで、数値に基づいた具体的な情報を得ることができます。
その結果、曖昧なものではなく、より現実的な販売戦略を立案・実行するための判断基準とすることが可能です。
顧客満足度や市場ニーズを把握し改善点を分析できる
アンケートの内容がすでに提供されているサービスや商品に関するものだった場合、結果を分析することで「どのくらい顧客満足度があるか」「ニーズを捉えたサービス・商品になっているか」といったデータを得ることができます。
そのデータを基に改善点を分析し、新たな販売(経営)戦略を検討することができます。
ユーザー視点が反映されたデータに基づいた戦略は、企業のさらなる成長へとつなげられるでしょう。
アンケートデータ分析の基本的な流れ
分析目的を明確にする
目的が曖昧なまま進めると、必要な項目が抜けたり、読み取るべき指標を誤ったりして、分析結果を施策につなげることはできません。
そのため、アンケート分析を始める前に、まず「何を判断するためのデータなのか」を明確にします。
【目的の例】
- 顧客満足度の改善につなげたい
- 新サービスの評価ポイントを把握したい
- 属性ごとのニーズの違いを知りたい
- 既存施策の効果検証をしたい
このように、目的を最初にしっかり定義しておくことで、その後に行う集計やデータの深掘りをする際のブレが生じにくくなります。
必要な指標・項目を整理する
分析目的が決まったら、次に「どの指標を使うか」を整理します。アンケートでは、回答項目が多いほど分析に迷いやすいため、目的に直結する指標を優先的に扱います。
【代表的な指標の例】
- 満足度スコア(5段階評価など)
- NPS(推奨度)
- リピート意向
- 改善点に関する自由記述
- 性別・年代・職業などの属性情報
特に属性データは、この後解説するクロス集計で「どの層がどんな傾向を持つか」を把握する際に欠かせない要素です。
データ分析の事前処理
生データには、無回答や記入ゆれ、誤入力が含まれることが多く、そのまま分析に使うと誤った結論を導く可能性があるため、分析前に以下のような事前処理を行います。
- 無回答の扱いを統一する:
(除外 or「無回答」カテゴリーとして扱う) - 異常値や明らかなミスを確認する:
例:年代「222歳」、満足度「6」など - 自由記述の表記ゆれを整える:
例:「接客が丁寧」「丁寧な接客」→「接客が丁寧」に統一 - 重複データがないか確認する
前処理を丁寧に行うことで、分析の精度が大きく向上します。
単純集計やクロス集計からさらに深掘りする
アンケート分析の基本は、次の3ステップを順に進めることです。
① 単純集計:全体の傾向をつかむ
- 各質問の「回答割合」や「平均値」を確認:
例:満足度5段階の分布、利用頻度の割合など
② クロス集計:属性ごとの違いを見る
- 性別 × 満足度
- 年代 × 購入意向
- 利用回数 × 再利用意向 など
上記を確認することで、「どの層で課題が出ているか」が明確になる
③ 深掘り分析:理由や背景を探る
- 不満理由の分類
- 高評価者の共通点
- 自由記述のキーワード抽出
このように、「全体 → 属性 → 理由」の流れを順番に探っていくことにより、改善の方向性が浮かび上がります。
アンケートデータを分析する代表的な方法
アンケート結果からユーザーニーズを把握し、数値に基づいた販売戦略の立案をするために有益な情報を得るための代表的な分析方法をご紹介します。
単純集計による分析
アンケート結果のもっとも基本的なデータ分析方法が単純分析です。
例えば、「はい」「いいえ」「どちらでもない」といった回答方法のアンケートの場合、設問に対してどの回答が多く選ばれているのかを取りまとめ、回答者数に対する割合を算出します。
単純分析のメリットは以下のようなことが挙げられます。
- 分析方法が比較的簡単
- 全体の傾向を把握しやすい
- 簡単に可視化しやすい
単純分析は、エクセルやGoogleスプレッドシートなどでも簡単に可視化することができます。

比較的簡単に数値の可視化ができる単純集計ですが、属性ごとの回答傾向といった詳細な分析は難しいです。
そのため、既存サービスや製品の利用状況や満足度など、大まかな傾向分析に適した分析方法といえます。
クロス集計による分析
単純集計は大まかな傾向分析が可能ですが、属性などで細分化することはできません。
しかし、クロス集計ならアンケート結果からより細かな情報を把握することができます。
例えば、性別や年齢、居住地域、職業といった項目を加えたアンケートであれば、属性ごとの分析ができます。
その結果、サービスや商品のターゲット層に「どれだけ認知されているか」「満足度はどのくらいか」といったより具体的な数値を把握することが可能です。
クロス分析も、単純分析と同様にエクセルやGoogleスプレッドシートで可視化することができます。

このように属性ごとの分析をすることで、自社製品やサービスのターゲッティングがしっかりできているかなどを可視化できることは大きなメリットといえるでしょう。
ロジックツリー式の分析
単純集計・クロス集計で全体傾向や属性差がわかったら、次は「なぜその結果になったのか」を深掘りする方法として、もっともシンプルで効果的なものがロジックツリー(理由分解)の活用です。
【ロジックツリーの例】
不満(理由)
├─ 待ち時間が長い
├─ 料金が高い
├─ スタッフの対応
└─ 品揃えが不足
また、同時に「満足している理由」整理することで、「どこを改善すべきか」「どこを強みとするべきか」といったことが明確になります。
ロジックツリーを使うことで回答者の声を論理的に分類でき、施策立案につながる「根本原因」が把握しやすくなります。
相関分析
相関分析は、2つの数値項目がどの程度関連しているかを確認する手法で、アンケートでは「満足度」や「利用頻度」「再利用意向」など、数値項目の関係性把握に役立ちます。
【例:満足度とリピートの相関関係を探る場合の基準】
- 満足度が高いほどリピート意向も高い
- 満足度3点以下の層はリピート意向が急激に下がる
- 属性別に見ると年代によって相関の強さが異なる など

このような結論が得られれば、「再利用意向を上げるには満足度のどのポイントを改善すべきか」が明確になります。
クラスター分析
クラスター分析は、似た特徴を持つ回答者をグループ分けする手法です。
顧客セグメントを把握したいときに非常に有効ですが、何を基準にして分類するかなど情報量が多いため、外部委託されることも多い手法です。
【例:3つのグループに分けて分析】
- A:満足度が高く、利用頻度も高いコア層
- B:満足度は普通だが、価格に敏感な層
- C:利用頻度が低く、改善点の指摘が多い層
このように回答傾向が似ている顧客をまとめることで、それぞれに最適な施策(値引き、改善、伝える方法など)が立てやすくなります。
自由記述式アンケートの分析方法
自由記述は評価の背景を知るために貴重ですが、件数が多いと読み切れません。そのため、テキストマイニング(文章の自動分析)という手法を用いて内容を効率的に把握します。
ワードクラウド
回答文から頻出する単語を取り出して出現頻度を可視化する方法で、「どんなキーワードが多く語られているか」を直観的に把握することが可能です。
【ワードクラウドの例】
- 「接客」「丁寧」「安心」が大きく表示→ポジティブな声
- 「待ち時間」「長い」「混雑」が大きい→課題の兆候
キーワード抽出・カテゴリ分類
文章を解析し、以下のように整理・分類をします。
【キーワード抽出・カテゴリ分類の例】
- ポジティブ意見
- ネガティブ意見
- 改善要望
- 商品に対する具体的評価
- サービスフローの課題 など
このように、テキストマイニングを活用することで、自由記述式の膨大なアンケートデータの中から重要なポイントだけを抽出でき、改善施策の策定に直結させることが可能です。
アンケート結果のデータ分析を外部委託するメリット
アンケート結果の単純分析やクロス分析は、ある程度の精度までなら自社で行うことも可能です。しかし、詳細なデータを得るためには、全てのアンケート結果を入力するための多くの時間、そして専門的な分析知識を必要とします。
このような課題を解決する方法の一つとして外部委託があり、次のようなメリットを得ることができます。
精度の高いアンケート結果のデータ分析が可能
アンケート結果の分析を専門としている業者は、培ってきたノウハウや専門的な知識を駆使し、より詳細な分析を行うことができます。
例えば、同じ単純分析・クロス分析でも専門業者へ依頼することで細かな分析結果を得ることができ、より高度なマーケティングへつなげることが可能です。
アンケート結果の情報漏洩を防ぐことができる
アンケート結果には、自社情報はもちろん個人情報が含まれるケースが多く、これらの情報が漏洩してしまった場合は企業としての社会的信用を失う可能性があります。
しかし、アンケート結果の分析を行う業者はセキュリティ対策がしっかりされているため、情報漏洩リスクを最小限にすることができます。
アンケート結果の分析ノウハウを活かした課題提案がもらえる
データ分析業者の仕事は数字を取りまとめて終わりではなく、取りまとめた数値を基にこれまで培ってきた豊富な知識やノウハウを活かして解決すべき課題を可視化できるデータにします。
可視化された課題を手に入れることは、新たな販売戦略の検討や改善をするうえで非常に有益な情報となります。
アンケート結果のデータ分析ならプロセス・マネジメントにお任せください!
プロセス・マネジメントでは、アンケートをデジタル化し、設問ごとの集計による詳細な分析が可能です。
また、個人情報保護を厳重な管理下で取り扱うためにPマークも取得し、徹底した情報の取り扱いも行っております。
「せっかくアンケートをしたのに有益な情報が得られない」「細かな分析による課題の可視化をしたい」といったお悩みの方は、高いリピート率を誇るプロセス・マネジメントまでぜひお任せください。
まとめ
収集したアンケート結果のデータ分析は極めて重要で、今後の販売戦略に大きな影響を与えます。
しかし、正しいデータ分析をしなければ成果に直結する販売戦略の立案をすることは難しいでしょう。
「行ったアンケート結果を基に販売戦略の立案がしたい」「重要な情報だから厳重な管理下で分析してほしい」とお困りの方は、ぜひプロセス・マネジメントまでご連絡ください。
経験豊富なスタッフが高品質なデータ分析をさせていただきます。
アンケート調査の実例を紹介|サービス向上に役立てるためには
顧客満足度の改善や新製品・新サービスの開発などにおいては、ユーザーのリアルな声を把握する必要があります。
そのための具体的な手法として用いられることの多いのがアンケート調査です。
一口にアンケート調査といってもさまざまな手法があり、目的に応じて使い分ける必要があります。
本記事では、アンケート調査を行うにあたって参考にしていただきたい実例や、サービス向上に役立てるためのポイントもあわせてご紹介します。
アンケート調査の種類とそれぞれの例
一口にアンケート調査といってもさまざまな手法があり、特徴も異なります。まずはじめに、代表的なアンケート調査の種類を解説します。
インターネット調査(Web調査)
インターネット調査はWeb調査ともよばれ、Webサイトに登録している会員に対してアンケート調査依頼のメールを送付し、アンケート用サイトに誘導して設問に回答してもらう調査方法です。
Web上で完結することから低コストで実施でき、多くのユーザーからの回答を短時間で収集できることが特徴です。
会場調査(CLT)
会場調査(CLT)とは、回答者をひとつの会場に集めて実施するアンケートの方法です。
新製品や新サービスを実際に使ってみての感想や、アンケートへの回答に応じて質問を深く掘り下げたい場合などに有効な調査方法といえます。
また、物理的に限られたスペースでアンケートを実施するため、機密情報が外部に漏れるリスクを最小限に抑えられる点も会場調査の強みです。
ホームユーステスト(CLT)
ホームユーステスト(CLT)とは、開発中の試作品などをアンケート回答者の自宅へ送付し、日常生活で使用してもらったうえでアンケートに答えてもらう方法です。
スキンケア用品やサプリメント、ダイエット食品など、長期間の使用が前提となる製品のアンケート調査に多く用いられます。
また、複数の試作品や製品を使用してもらい、比較結果を得たい場合にも効果的な調査方法といえるでしょう。
インタビュー調査
インタビュー調査はその名の通り、対象者に直接質問を投げかけ回答を得るアンケート調査の方法です。
対面で直接質問することにより、深く突っ込んだ内容もヒアリングできるほか、その人の仕草や声のトーン、表情といった定性的な内容も把握しやすくなります。
従来のインタビュー調査といえばオフラインで行う方法が一般的でしたが、近年ではインターネットの普及に伴いオンラインでのインタビュー調査も広く活用されています。
郵送調査
郵送調査とは、対象者の自宅やオフィスにアンケート用紙を郵送し、回答を記入したものを返送してもらう方法です。
特定のエリアや商圏に居住する対象者に絞り込んでアンケートを集められるほか、最小限のコスト・時間で多くの調査結果を得られるメリットがあります。
大手企業が実施したアンケート調査の具体的な事例
企業では新商品・新サービスの開発や効果的な販売戦略に活かすために、さまざまなアンケート調査が行われています。
大手企業が行っているアンケート調査の事例をいくつかご紹介します。
江崎グリコ
少子高齢化や共働き世帯の増加など、社会構造が大きく変化している中で食品メーカーが生き残っていくためには、ライフスタイルの変化に合わせた新商品の開発が重要な鍵を握ります。
そこで江崎グリコでは、消費者のニーズを迅速にキャッチアップするためにインタビュー形式のアンケート調査を行ったり、自社商品に関する反響を調査するためにSNSなどに投稿された口コミの分析も行っています。
サントリー
飲料メーカー大手のサントリーでは、消費者の嗜好を詳しく分析するためにさまざまなインターネット調査を実施しています。
アンケートの設問が増えるほど回答は集まりにくくなるため、さまざまなクーポンや賞品を用意しキャンペーンという形で行うことでこの問題を解決しました。
サッポロビール
同じく飲料メーカー大手のサッポロビールでは、消費者の嗜好はもちろんのこと、お酒と健康に関する意識を調査するために定期的にアンケート調査を実施しています。
コストの削減と多くの回答を得るためにインターネット調査を主体としており、抽選で自社製品をプレゼントするなどのキャンペーンとして展開しています。
ロッテ
チョコレートなどのお菓子の製造を手掛けるロッテでは、年間を通してさまざまなイベントに関連したアンケート調査を実施しています。
チョコレートを贈る機会の多いバレンタインデーはもちろん、ホワイトデーや受験、父の日・母の日に関連した意識調査も実施し消費者のニーズを的確に把握しています。
カゴメ
トマトジュースや野菜ジュース、調味料などの製造を手掛けるカゴメでは、アンケートを活用し新製品の販売促進に役立てています。
新商品の特徴や魅力をピックアップし、その中から魅力的だと感じる項目を選択すると商品購入ページに遷移するという仕組みです。
設問数は非常に少なく数十秒程度で回答でき、選択項目にかかわらず目的の商品の訴求につなげています。
メルカリ
国内最大のフリマアプリを運営するメルカリでは、多くのユーザーにとって使いやすいサービスにするためにインタビュー調査を実施しています。
ユーザーと1対1形式でのインタビューを実施し、アプリの使いづらい点や改善すべきポイントの意見を出してもらい、ユーザーインターフェース(UX)やシステムそのものの改良・差別化に役立てています。
クックパッド
国内最大級のレシピサイトを運営しているクックパッドでは、アプリを利用している会員に対してインタビュー調査を行っています。
ユーザーの生の声を得ることに強いこだわりを持っており、インタビューの内容はあえて要約することなく一言一句をテキスト化しています。
これにより、ユーザーが求める新たなニーズのヒントを得られることも多いといいます。
ダイソン
サイクロン掃除機の先駆者として知られるダイソンは、ユーザーからの生の声を拾い上げることで革新的な製品の開発に成功しています。
調査方法はインターネット調査が中心で、掃除の頻度や清掃の方法、面倒に感じるポイントなどをヒアリングし、現代のライフスタイルに合った製品開発のヒントに役立てています。
アンケート調査を成功させる上で重要なこと
アンケート調査の正しいプロセスや方法を理解しておかないと、集計した回答の有効性や信頼性が不十分であったり、回答そのものが集まらないといった問題が生じることがあります。
このような事態を避けるために、押さえておきたい重要なポイントをご紹介します。
目的を明確にする
アンケート調査を成功させるためには、大前提として目的を明確にすることが重要です。
たとえば、新製品・新サービスの開発にあたっては消費者のニーズを把握することが求められるでしょう。一方で、既存製品の売上を伸ばすことが目的であれば、消費者に刺さる販売戦略や施策を構築する必要があります。
調査の目的が曖昧だと、的外れな質問内容になり得られるデータの有効性が低下します。
具体的な目的を設定することで、どのような情報を収集するべきかが明確になるでしょう。
簡潔で明瞭な質問を作成する
アンケートの質問は誰が読んでも内容を把握できるよう、簡潔で明瞭な表現を心掛けることが大切です。
複雑な表現や曖昧な質問は回答者の混乱を招き、正確なデータ収集を妨げる可能性があるほか、回答の途中で離脱される恐れもあります。
質問は一つのテーマに絞り、短い文章で明確に伝えることを意識しましょう。また、専門用語や難解な言葉を避け、誰でも理解しやすい言葉遣いを心掛けることが重要です。
調査の目的に合致したターゲットを対象とする
アンケート調査では適切なターゲット選定が欠かせません。
たとえば、自動車メーカーが新型のミニバンを開発する場合には、メインのターゲットであるファミリー層からの意見を集約しなければなりません。
ターゲット選定を誤ると、アンケート調査の結果が実際のニーズを反映せず意思決定に役立たないデータとなる恐れがあります。
目的に合致したターゲットを選定することで収集するデータの質が向上し、調査結果の信頼性が高まります。
質問数を必要最低限に抑える
アンケートの質問数が多すぎると、回答者は負担を感じ途中で放棄されるリスクがあるため、必要最低限に抑えましょう。
質問項目をピックアップしたら重複する内容やムダな質問が含まれていないかを精査し、重要な情報を得るために必要な質問だけを厳選することが大切です。
また、質問を限定することでデータの集計や分析もしやすくなり、迅速に結果を活用できるようになります。
データを分析してサービスに反映する
アンケート調査は回答を集計して終わりではなく、データを適切に分析し得られた洞察を製品開発や戦略に反映させることが重要です。
たとえば、多くのユーザーから「アプリの挙動が不安定で遅い」といった不満点が挙げられた場合には、その原因を特定し具体的な改善策を迅速に講じることで顧客満足度の向上が期待できます。
アンケートの分析結果を効果的に活用する方法とポイント
アンケート調査で得られた多くの回答を効果的に活用するためにどういった手法があるのか、活用のポイントもあわせてご紹介します。
データ集計
アンケート調査によって収集した回答を整理し、全体像を把握するために欠かせないのがデータ集計です。
一口に集計といってもさまざまな手法があり、アンケート調査の目的や手法によって使い分けることが大切です。
単純集計
単純集計とは、各質問に対する回答数を単純にカウントする集計方法です。
調査対象の全体的な傾向を把握するのに適しています。
クロス集計
クロス集計とは、複数の質問の回答や属性などを組み合わせて集計する方法です。
たとえば、男性・女性別や年代ごとの傾向・関連性などを明らかにしたい場合に役立ちます。
自由記述集計
自由記述集計とは、自由記述の回答を定量的に分類・整理するための方法です。
記載されたテキストから頻出キーワードやテーマを分類することで、具体的な意見や感情を把握できます。
データ分析
アンケート調査の回答を集計できたら、その結果をもとにどのような傾向が見られるのかを分析していきます。
データ分析にもさまざまな方法がありますが、特に多く用いられるのが以下の4つです。
クラスター分析
クラスター分析とは、集計したデータをグループに分けて傾向を分析する方法です。
たとえば、自動車に関する不満や改善点をテーマにしたアンケートの場合、デザインや内装、エンジン、足回りなどの項目にグループ分けをすることで、改良すべきポイントが把握しやすくなります。
アソシエーション分析
アソシエーション分析とは、データ内における項目の関連性を分析する手法です。
アソシエーション分析を活用すれば、たとえば「商品Aを購入した顧客は、商品Bも選択肢として検討している」といった傾向を発見しやすくなり、クロスセルやアップセルにつなげられます。
主成分分析
主成分分析とは、多次元データを少数の主成分に変換しデータ構造を簡潔化する分析手法です。
アンケート結果のばらつきを簡潔にし、関係性をグラフ化する際に主成分分析が活用されます。
決定木分析
決定木分析はデシジョンツリーともよばれ、データをツリー構造で視覚化し、特定の結果に至るまでの判断基準を明らかにする手法です。
機械学習の予測を行うために生まれた手法ですが、アンケート調査の分析では顧客の購買行動や離脱率の予測などに活用されることが多くあります。
具体的な改善のアクションプランを策定
データ分析によって得られた結果をもとに、課題を改善するためのアクションプランを策定します。
たとえば、アプリやシステムの使いにくさが顧客満足度の低下要因になっている場合にはシステムの改修に取り組んだり、製品やサービスの魅力が十分伝わっていないことが売上の低下を招いている場合にはマーケティング戦略の見直しなども必要になるでしょう。
アクションプランを策定する際には、具体的で実行可能なものにすることが重要です。
定期的にPDCAを回す
策定したアクションプランを実行したからといって、必ずしも改善につながるとは限りません。
そのため、アクションプランの実施後は定期的にPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回し、効果測定を行いながら継続的な改善を図っていくことが求められます。
アンケートの入力・集計ならプロセス・マネジメントにお任せください!
アンケート調査では膨大なデータが集まるため、それらを集計するだけでも大きな負担を強いられます。
特に人手不足が深刻化する昨今では、アンケート調査を行う余裕がなかったり、データ分析のノウハウが足りず効果的な改善策が見いだせない企業も多いでしょう。
このようなお悩みを抱えている場合には、ぜひ一度プロセス・マネジメントへご相談ください。
プロセス・マネジメントではアンケート入力・集計サービスをご提供しており、データ集計はもちろんデータ分析についても専門的な見地からサポートをさせていただきます。
また、個人情報保護士の資格を持った担当者が多く在籍しているほか、会社としてもPマークを取得しているため、個人情報や機密情報が含まれるアンケート集計・分析も安心してご依頼いただけます。
まとめ
ユーザーのリアルな声を把握したり、自社が潜在的に抱える課題を可視化するためにアンケート調査は有効な選択肢といえます。
ただし、アンケート調査を自社の経営に活かしていくためには高度なデータ分析が不可欠であり、それをもとに具体的なアクションプランの策定・実行に役立てることができます。
「アンケート調査を行いたいけど十分なリソースが確保できない」
「データ分析の知見がないから有益な情報が得られない」
このようなお悩みのある方は、ぜひプロセス・マネジメントまでお問い合わせください。
目的や課題を丁寧にヒアリングさせていただき、プロによる分析結果を最適なフォーマットでご提供させていただきます。
アンケートで収集した個人情報を安全に取り扱うためには?外部委託で課題を解決
アンケート調査は、顧客の声を反映させた商品開発やサービス改善に欠かせない手法です。
しかし、アンケートには個人情報が含まれることも多く、適切に取り扱わなければ情報漏洩などの原因となり、企業の信頼を損ねる可能性があります。
本記事では、アンケート調査における個人情報の重要性や、個人情報を取得する時の義務について詳しく解説します。
アンケート調査における個人情報取扱いの重要性
アンケート調査では、必要に応じて以下のような個人情報を提供してもらうケースが少なくありません。
- 氏名
- 住所、郵便番号
- 生年月日
- 電話番号
- メールアドレス
これらの個人情報の漏洩は、顧客からの信頼を失うだけでなく、企業の社会的信頼にも悪影響を及ぼすことになるため、個人情報保護法に則った厳重な管理が求められます。
個人情報を含むアンケートで取得する際の義務とは?
アンケートで個人情報を取得する際には、個人情報保護法に定められている3つの義務を守る必要があります。
個人情報使用の明示
アンケートで個人情報を取得するときは、使用目的を明確に示すことが個人情報保護法で義務付けられています。
個人が自身の情報がどのように使用されるのかを理解し、安心して情報を提供できるようにすることが目的です。
具体的には、アンケートを開始する前に、収集する情報の種類、利用目的、および保存期間などを記載したプライバシーポリシーを提示することが求められます。
また、同意を求める際には理解しやすい言葉で説明し、明確な同意を得ることが必要です。
第三者に提供しない
取得した個人情報を第三者に提供しないことも、情報の保護と個人のプライバシーを守るための基本的な原則として、個人情報保護法で定められている義務の一つです。
そのため、万が一にも第三者へ情報を提供する必要がある場合には、事前に本人の明確な同意を得ることが必要です。
問い合わせ窓口の設置
個人情報の取り扱いに関する問い合わせ窓口を設置することも義務の1つです。
問い合わせ窓口は、情報提供者が自身の情報に関する疑問や不安を解消できるようにするために設けられ、提供した個人情報の利用状況の確認や訂正、削除の依頼などの対応を行います。
アンケートの個人情報を社内で取り扱うための課題
アンケート調査で収集された個人情報を社内で適切に取り扱うためには、多くの課題があります。
収集した個人情報の入力や分析には専任のスタッフを用意する必要があるため、リソースの確保が課題となります。
また、セキュリティ対策の構築も不可欠な要素です。
データの漏洩や不正アクセスを防ぐためには高度なセキュリティシステムが必要ですが、その導入と維持には多大なコストと技術的な知識が求められます。
さらに、個人情報保護法などの法令遵守も重要です。
プロセス・マネジメントは大学や研究機関といった高度なセキュリティが求められる案件をリピートオーダーいただくなど、情報管理に関する信頼と実績がございます。
個人情報が含まれるアンケートの取り扱いは、ぜひプロセス・マネジメントまでお気軽にお問い合わせください。
個人情報を含むアンケートの取り扱いを外注するメリット
アンケートの個人情報取り扱いを外注することには、次の4つのメリットが挙げられます。
それぞれのメリットについて、詳しくご紹介します。
専門的な知見とノウハウを持つ業者に委託できる
アンケートの個人情報取り扱いを外注することで、専門的な知見とノウハウを持つ業者に業務を委託できます。
専門業者は、個人情報保護に関する最新の法律や規制に精通しており、厳重なデータ管理をしてもらうことができます。
また、データ収集や分析の技術的な専門知識も豊富に持っているため、社内で行うよりも高品質なサービスを受けることが可能です。
社内でのコストとリソース削減が可能
アンケートの個人情報取り扱いを外注することで、社内でのコストとリソースを大幅に削減できます。
専門業者に委託することで、社内で専任の人材や高価なソフトウェア、ハードウェアを導入することが不要となり、初期投資や維持管理のコストを削減可能です。
また、社内リソースを他の重要な業務に集中させることが可能になり、全体的な業務効率が向上します。
最新のセキュリティ対策を講じた環境で処理される
専門業者にアンケートの個人情報を外注することで、最新のセキュリティ対策を講じた環境で情報を処理できます。
専門業者は、データの暗号化・アクセス制御・監視システムなど、高度なセキュリティ環境を維持しているため、サイバー攻撃や情報漏洩対策を徹底しています。
安全な管理のもとで情報を取り扱うことで、依頼する企業側もリスク管理を徹底することができます。
業務効率化とスピーディーな対応が期待できる
専門業者は、効率的なワークフローと最適化されたプロセスを持っているため、データ収集から分析までの一連の作業を迅速に行えます。
スピーディーな対応と的確なアンケート分析により自社スタッフはコア業務へ集中でき、結果的に全体的な業務効率の向上が期待できます。
個人情報を含むアンケートの取り扱いでお困りならプロセス・マネジメントまで
アンケート調査における個人情報の取り扱いでお困りなら、プロセス・マネジメントの「アンケート入力・集計サービス」にお任せください。
弊社は、これまで大学や研究機関など、機密情報を多く含む書類のデータ化などをさせていただいてきた信頼と実績がございます。
また、企業としてプライバシーマークを取得しているだけでなく、個人情報保護士の有資格者の管理のもとで厳重な管理をさせていただきます。
個人情報が含まれるアンケートの取り扱いにお困りの方は、まずはお気軽にプロセス・マネジメントまでお問い合わせください。
まとめ
アンケート調査における個人情報の取り扱いは、慎重かつ適切に行う必要があります。
専門業者に委託することで、管理に必要な多大なリソースと高度なセキュリティ対策ができるでしょう。
加えて、最新のセキュリティ対策を講じた環境での処理や、コストとリソースの削減、業務効率化をもたらします。
個人情報を含むアンケートの取り扱いにお困りのときは、プロセス・マネジメントの「アンケート入力・集計サービス」を活用し、個人情報の安全な運用を実現してください。
高いセキュリティ環境とこれまで培ってきた知識や経験を活かし、法令遵守と業務効率化のお手伝いをさせていただきます。
紙のアンケートを効率よく集計する方法を徹底解説
紙のアンケートを集計する場合、データ化することで効率よくマーケティングなどに活用することができます。
しかし、紙のアンケートを集計する際はさまざまな課題があり、把握しておかなければ業務効率が低下する可能性があるため注意が必要です。
そこで本記事では、紙アンケートを集計する際に解決すべき課題や効率的な集計方法について解説するので、効率よくマーケティングに活用するための参考にしてください。
紙のアンケート結果を集計する方法
紙のアンケートの集計方法は、主に以下の4つが挙げられます。
それぞれの方法について、詳しく解説します。
手動で集計する
手動集計は、回答を手で読み取り、データを集計する方法です。
手作業で集計するので時間と労力がかかりますが、比較的低コストであり、小規模な調査や緊急時に有効です。
しかし、人為的ミスや読み取りミスのリスクがあります。
また、大量のデータを扱う場合は効率が悪く、作業の精度や速度に影響を及ぼす可能性があります。
スキャナを使ってデジタル化する
紙のアンケートをスキャンし、電子データ化する方法もあります。
集計の正確性や効率性はスキャン品質に左右されるため、正確な読み取りが必要ですが、大量のデータを効率的に処理できます。
スキャン品質が高ければ、手動集計よりも正確性が向上します。また、デジタルデータなので後から再利用する際に便利な点も見逃せません。
Webツールを使って集計する
Webツールによる集計は、オンラインアンケートツールを使用して回答を収集し、自動的に集計する方法です。
データをリアルタイムで入手することができるため、分析や可視化も容易に行うことが可能です。
しかし、回答も集計もインターネット接続が必要となるほか、技術的な問題やセキュリティへの配慮なども必要です。
専門業者へ外部委託する
専門業者へ外部委託することで、紙アンケートのデータ収集から集計までを外部の専門業者に委託する方法です。
専門家の技術と経験を活かした精度の高い集計結果を手に入れることができる一方で、自社で行うよりもコストが高くなるといった課題があります。
また、外部委託することで情報漏洩のリスクがあることも考慮する必要があります。
外部委託する際は業務実績だけでなく、セキュリティ面も考慮したうえで業者選定をすることが大切です。
自社で紙のアンケートを集計するときの課題
紙のアンケートには、次のような課題があります。
それぞれの課題について、詳しく解説します。
読み取りミス
読み取りミスは、紙のアンケートを集約する上での大きな課題の一つです。
手書きされた文字や筆跡が特徴的であったり、決められた枠内に回答がおさまっていなかったりすると、誤った文字認識をしてしまうケースがあります。
読み取りミスが起きたデータは、正確な分析結果が得られない可能性があります。
スキャンの品質に影響されやすい
スキャンの品質は紙のアンケート集計に直接影響します。
スキャンの品質が低いと、文字がぼやけたり欠落したりする可能性があり、データ解析の正確性が損なわれる可能性があります。
良好なスキャン品質を確保することは、紙で行われたアンケートの信頼性を高めるために重要です。
データ化の手間とコストがかかる
紙でのアンケート結果をデータ化するには手間とコストがかかります。
例えば、大量のアンケート結果を手作業で入力するには膨大な手間がかかります。
また、高性能な専用のソフトウェアやスキャナーを使用するには大きなコストがかかります。
高いセキュリティとプライバシーの保護が必要
紙によるアンケートにおけるセキュリティとプライバシーの保護は重要な問題です。
個人情報や機密情報が含まれる場合、データの取り扱いには十分注意が必要です。
適切なセキュリティ対策を講じないと、情報漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。
紙のアンケートを効率よく集計する方法
紙のアンケートを効率よく集計するためには、以下の4つの方法が考えられます。
それぞれの方法について、詳しく解説します。
スキャンの品質を確保する
スキャンの品質を確保することは、紙によるアンケートの効果的な集計に欠かせません。
品質の低いスキャンでは文字がぼやけたり欠落したりするため、正確なデータ収集が妨げられます。
スキャナの設定を適切に行い、清潔な状態を保ち、適切な解像度でスキャンすることが重要です。
データ化を想定したアンケートの設計
データ化を想定したアンケートの設計は、後でのデータ解析をスムーズにするために重要です。
質問のレイアウトを整え、適切なスペースを確保し、回答形式を明確にすることで、データの読み取りや入力作業が効率的になります。
また、分析のための適切な項目やオプションを含めることも大切です。
専用ツールの活用
専用ツールの活用は、紙のアンケート集計を自動化し、作業効率を向上させるための有効な手段です。
スキャンやデータ解析、結果の可視化などを行う専用ソフトウェアやアプリケーションを活用することで、ヒューマンエラーや時間の浪費を軽減できます。
データ入力代行サービスの利用
データ入力代行サービスの利用は、紙で行われた大量のアンケートを効果的に集計する方法の一つです。
専門のデータ入力業者にアンケートのデータ入力作業を委託することで、作業負荷を軽減し、精度の高いデータを短時間で得ることができます。
データ入力作業にかかる時間や労力を最小限に抑えることができます。
紙によるアンケートの集計を外部委託するメリット
紙によるアンケートの集計を外部に委託するメリットは、主に以下の4つです。
それぞれのメリットについて、詳しくご紹介します。
作業効率の向上
外部委託での集計は、手作業に比べて作業効率を大幅に向上できます。
自社内で行う集計作業よりも正確に進めてくれるため、時間と労力を節約できます。
これにより、調査やアンケートの結果が素早く利用可能になり、迅速な意思決定が可能になります。
コスト削減
外部委託での集計では人件費や時間を節約できるため、長期的にコスト削減に貢献します。
自社内で集計するよりも効率的な集計作業ができるため、コストが削減されます。
また、エラーによる再作業や誤った分析による損失も少なくすることができます。
データの正確性向上
外部委託での集計では人為的ミスや読み取り誤りを最小限に抑えられます。
データの整合性や一貫性が保たれ、正確な集計結果が得られます。これにより、信頼性の高いデータに基づいた意思決定が可能になります。
保管スペースの削減
紙で行われたアンケートの集計を外部に委託することで、集計後の紙を外部業者で廃棄する場合は、大量の紙の保管スペースを削減できます。
自社内で文書やファイルの収納にかかるスペースを最小限に抑えることができ、オフィスの縮小や他用途への転用などができるでしょう。
紙のアンケート入力・集計・分析ならプロセス・マネジメントまで
プロセス・マネジメントの「アンケート入力・集計サービス」では、アンケート回答結果のデータ入力やデータ集計・グラフ化、データ分析のサービスを提供しています。
アンケートを正確に集計するだけでなく、アンケート結果を有効活用するためのノウハウもご用意しておりますので、アンケートを自社のマーケティングに適切に活用することが可能です。
個人情報保護士資格を有したスタッフが担当し、会社としてもプライバシーマークを取得しているため、セキュリティ面は万全だと自負しています。
紙で行ったアンケートの入力・集計・分析を外部委託したいと検討されている方は、ぜひプロセス・マネジメントにご相談ください。
まとめ
紙のアンケート集計には多くの課題がありますが、高品質のスキャナーを使用したり事前にデータ化を想定したアンケートを設計したりすることで、効率的に集計できるようになります。
アンケート集計のデータ化には、正確性の向上やリアルタイムでのデータ分析、セキュリティ向上など多くのメリットがあります。
紙で行ったアンケートの入力・集計・分析を効率よく、正確に活用したいとお考えの方は、まずはお気軽にプロセス・マネジメントへご相談ください。
アンケート結果のまとめ方を解説|自由記述はどうやってまとめる?
新商品や新サービスの開発や顧客満足度調査などのように、さまざまなデータが求められる業務において、アンケート調査は効果的な手段といえます。
しかし、アンケートの量が膨大になると集計作業も煩雑化し、どのようにまとめれば良いのか分からなくなることも多いでしょう。
そこで本記事では、アンケート結果のまとめ方の基本を解説します。
アンケート結果のまとめ方
アンケート結果は、以下の3つのステップを経て有益なデータを手にすることができます。
- 集計
- グラフ化
- 分析
はじめにアンケート結果を集計し、その結果をグラフ化します。
グラフ化することで数値を可視化できるようになり、全体の傾向を分析することが可能になります。
可視化された情報をもとに分析することで、アンケートの対象者の考え方、問題点、優先順位をつけた効率的な施策を打ち出すことが可能です。
アンケート結果をまとめるための集計方法
アンケートの目的や種類によって集計方法は異なりますが、代表的な方法は以下の3種類です。
単純集計
単純集計とは、アンケートの設問に対する回答者数の実数や割合、平均値などを把握するために用いる集計方法です。
【例】
| Q.商品Aを試食した感想をお聞かせください | 回答数(N) | 割合(%) |
| 1.美味しかった | 70 | 70% |
| 2.どちらともいえない | 20 | 20% |
| 3.美味しくなかった | 10 | 10% |
| 計 | 100人 | 100.0% |
上記の例では、全体として7割の回答者が「美味しかった」と回答し、好評を得たという結果が読み取れます。
このように設問一つずつのデータをまとめたものを、シングルアンサー(単一回答)形式の単純集計と呼びます。
一方で、複数の質問をまとめて集計するものは、マルチアンサー(複数回答)形式と呼ばれています。
比較的簡単に回答割合の総数などを把握できる一方で、性別や年齢層といった細かな属性までは分析できないといったデメリットがあります。
クロス集計
クロス集計は、単純集計をより詳細にまとめる集計方法です。
単純集計ではまとめられなかった、性別や年齢といった属性を踏まえて集計することが可能です。
【例】
| 全体 | 1.美味しかった | 2.どちらともいえない | 3.美味しくなかった | ||
| 全体 | 100 | 70 | 20 | 10 | |
| 性別 | 男性 | 50 | 28 | 15 | 7 |
| 女性 | 50 | 42 | 5 | 3 | |
| 年代 | 男性20代 | 15 | 10 | 3 | 2 |
| 男性30代 | 15 | 8 | 5 | 2 | |
| 男性40代 | 10 | 5 | 3 | 2 | |
| 男性50代 | 10 | 5 | 4 | 1 | |
| 女性20代 | 15 | 15 | 0 | 0 | |
| 女性30代 | 15 | 11 | 1 | 3 | |
| 女性40代 | 10 | 9 | 1 | 0 | |
| 女性50代 | 10 | 7 | 3 | 0 | |
上記の集計結果から、商品Aは特に女性の若年層に支持される割合が高い一方で、40代以降の男性では意見が割れる傾向があるといったことが分析できます。
自由記述の集計
自由記述とはその名の通り、複数の選択肢から回答してもらうのではなく、意見や考えを自由に記述してもらった内容をまとめる集計方法です。
単純集計やクロス集計のように機械的にデータを集計できることはできませんが、回答者の具体的な意見を数値化し、中央値や平均値などを算出することができます。
まとめたアンケート結果を可視化するグラフ
集計が終わったら、データの種類や特性に応じて、以下のようにグラフを使い分けることで、分析しやすいデータに変換することができます。
円グラフ
シングルアンサー形式での単純集計結果の場合は円グラフがおすすめです。
一目で回答の割合や傾向が把握でき、見慣れた形式のグラフでもあるため、直感的に判断しやすいといった特徴があります。
帯グラフ
円グラフは一目で見やすいメリットがある一方で、複数の設問がある場合にスペースをとってしまい効率的ではありません。
しかし、帯グラフであれば異なる設問ごとに対応したグラフを複数配置できるため、紙面の限られたスペースを有効活用できます。
棒グラフ
棒グラフは、複数の回答が選択できる場合に用いられることが多く、選択肢ごとの高低を一目で確認できることが特徴です。
また、クロス集計の際に、属性ごとの傾向を判断するために用いられることもあります。
折れ線グラフ
折れ線グラフは、属性ごとの比較をしたいといったときにおすすめのグラフです。
レーダーチャート

レーダーチャートは、分野の強みや弱みのバランスを可視化することができます。
例えば、人物のスキルの傾向を集計したり、複数科目のテストの成績を集計したりすることで、長所と短所を分析することもできます。
自由記述回答のアンケート結果のまとめ方
自由記述方式のアンケートをまとめる際には、主に数値データを集計する方法と、アフターコーディングとよばれる方法の2種類があります。
たとえば、「1日のランチにかけるお金は平均いくらですか?」という問いに対し、選択肢ではなく自由に金額を記述してもらうとします。
その場合には、そのデータを数値化したうえで平均や中央値、標準偏差、最小値・最大値などを求めます。
また、「ランチで食べたいメニューはありますか?」という問いの場合、数値化することはできないため記載された内容を一覧などにまとめる方法もあります。
アンケート結果のExcelでのまとめ方
アンケートの回答をまとめるために、日々の業務で使用しているExcelを活用することが可能です。
一例として、シングルアンサー形式のアンケート結果をまとめる簡単な手順をご紹介します。
- 行(横)にアンケートの設問を入力
- 列(縦)にアンケートの回答選択肢を入力
- 回答者ごとに以下の表に入力していく
| 回答者1 | 設問1 | 設問2 | 設問3 | 設問4 | 設問5 | 設問6 | 設問7 |
| 選択肢A | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 選択肢B | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| 選択肢C | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 選択肢D | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 選択肢E | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
上記のように、該当する項目には「1」それ以外は「0」を入力します。
そのうえで、関数のひとつである「COUNTIF関数」を利用すれば、選択した範囲のセルから「1」の条件にマッチしたセルをカウントすることができます。
ただし、簡単なアンケートであれば上記の例に従って集計できますが、複雑な内容になると知識や労力が必要であるため、Excelでの集計には限界があります。
アンケート集計のまとめや分析は業者に依頼するのがおすすめ
アンケートの集計や分析は、全問業者へ依頼することがおすすめです。以下の点について解説します。
業者に依頼するメリット
専門業者はアンケートの集計に関する専門的な知識やスキルに精通しているため、正確かつスピーディーにデータをまとめることが可能です。
また、分析しやすいグラフにより、どのような傾向が見られるのかといった精度の高い分析を実現できます。
さらに、専門業者へ集計と分析を委託することで、膨大なアンケートを集計する手間がなくなり、人的リソースをコア業務へ専念させることもできます。
業者を選ぶ際の注意点
一口に専門業者といってもさまざまな業者が存在し、なかには信頼性に乏しく満足な品質が期待できないケースもあります。
アンケート集計業者を探す際は提供しているサービスはもちろん、豊富な実績のある業者を選ぶようにしましょう。
アンケート結果をまとめるならプロセス・マネジメントにお任せ!
信頼できる専門業者をお探しの方は、ぜひ一度プロセス・マネジメントへご相談ください。
プロセス・マネジメントではアンケート回答結果のデータ入力から集計、グラフ化、データ分析までをワンストップで対応しています。
大学や研究機関からのご依頼も多く、精度の高いアンケート分析をご提供いたします。
さらに、アンケートの内容によっては機密情報や営業情報など機密情報尾が含まれているものも多いため、プロセス・マネジメントは、個人情報保護士資格を保有したスタッフで構成されています。
会社としてもプライバシーマークを取得しているため、安心してお任せいただける環境とサービスをご提供いたします。
まとめ
アンケートの結果をまとめるためには、地道な集計作業とグラフによるデータの可視化、さらには高度な分析といったプロセスが必要です。
しかし、アンケートの設問数や内容によっては集計方法が複雑化したり、分析がしづらくなる可能性もあるため、専門家に業務を依頼することがおすすめです。
信頼性が高く安心して任せられるアンケート集計業者をお探しの方は、プロセス・マネジメントへぜひお気軽にご相談ください。
【例文付き!】アンケートの作り方をわかりやすく解説
営業戦略の立案や新製品・新サービスの開発に向けた緻密なマーケティング戦略では、有効なツールとしてアンケートが用いられるケースは少なくありません。
しかし、アンケート調査の経験やノウハウがない場合、アンケートの構成や設問の作り方など、分からないことも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、回答率の高いアンケートの作り方をご紹介します。
併せて、アンケートを作るために抑えておきたいポイントや、導入文・謝辞の文面で活用していただける例文もご紹介するので、アンケート作成に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
アンケート調査の種類
アンケートを作り正確な調査を行うためには、アンケート調査の種類を理解しておくことが大切です。
はじめに、「定量調査」と「定性調査」という2つのアンケート方法について解説します。
定量調査
定量調査とはアンケートの結果を集計し数値化して分析するときに使われ、一定のパターンや傾向を把握することができます。
たとえば、ある製品やサービスの利用率、満足度の平均値、市場シェアの割合などをデータとして得ることができます。
注意点として、定量調査によって正確な傾向を把握するためには一定量以上の回答数が必要です。
そのため、十分な回答数が得られないと調査結果に偏りが生じたり、正確な結果が得られなかったりすることがあります。
定性調査
定性調査とは、回答者の主観的な意見や情報を収集し分析するときに使われ、数値化が難しい内容を汲み取ったり、潜在的なニーズを掴んだりすることができます。
主な調査方法としては、1対1でのインタビューや自由記述式のアンケートが挙げられ、「ブランドに対して抱いているイメージ」「自社に対してどのような期待を抱いているか」など、より具体的な回答を求める場合に適しています。
回答率の高いアンケートの作り方
回答率を高め、質の良いデータを蓄積するためのアンケートを作る手順は以下のとおりです。
- アンケートの目的・ターゲットを明確にする
- アンケートの実施方法を決める
- アンケートの実施期間を決める
- 回答しやすい設問を設定する
- 導入・謝辞の文面を考える
それぞれの手順ごとに、詳しく解説します。
1.アンケートの目的・ターゲットを明確にする
アンケートを行う目的やターゲットが明確になっていない場合、精度の高いデータが得られない可能性があります。
アンケートの目的を整理し、明確にすることで質問内容を絞り込むことができ、求めるデータに合ったアンケートを作ることができます。
また、ターゲットの絞り込みも重要なポイントです。
ターゲットの絞り込みをすることで、ターゲット層に適した表現や質問方法にし、より精度の高い回答が得られるアンケートになるでしょう。
2.アンケートの実施方法を決める
アンケートの目的・ターゲットが決まったら、アンケート調査の実施方法を具体的に決定します。
アンケート調査の主な方法としては、街頭などオフラインの場で対面方式で回答を集める方法と、アンケートサイトなどを活用して回答を集める非対面方式での方法があります。
非対面方式でのアンケートの注意点として、アンケートサイトにはポイントや景品など謝礼を目的としたユーザーもいるため、精度の高い回答が得られない可能性が挙げられます。
3.アンケートの実施期間を決める
アンケートの実施時期や期間によって、調査結果に影響が出ることがあります。
たとえば、夏季に販売する予定の新製品を開発するためのデータが欲しい場合、冬場よりも実際に販売する季節に行うことで具体的なデータが得られる可能性が高いです。
その他に、学生をターゲットとするアンケートであれば、夏休みなど長期休暇に併せて実施することで回答数を増やすことができるでしょう。
4.回答しやすい設問を設定する
続いて、実際に回答を求めるアンケートの設問内容を考えます。
設問を設定する際は、「同じカテゴリの製品で選んでいるブランド」「その商品を購入している理由」「購入を検討する価格帯」など、具体的にするとマーケティングに役立つデータを蓄積することができます。
一方で、設問の数が多すぎるとアンケートの途中で離脱されてしまったり、長い文章が面倒に感じて設問内容をしっかり読まないまま回答されたりする可能性もあるため、簡潔な設問文面にすることが大切です。
また、回答形式を「1.商品A 2.商品B 3.商品C 4.その他」といったように、回答形式を選択型にすると簡単に回答できるため、アンケートの回答率が高まるでしょう。
5.導入・謝辞の文面を考える
アンケート内容が作成できたら、最後にアンケートの導入部分および末尾に入れる謝辞の文章を考えましょう。
導入部分では、なぜこのアンケートを行っているのか、その目的や狙いを回答者に説明します。
また、アンケートの末尾では回答いただいたことへの感謝を記載しましょう。
合わせて、個人情報の取り扱いに関する事項についても必ず入れておきましょう。
関連記事:【個人情報保護法】アンケート調査で注意すべき個人情報の取り扱いと注意点
回答率の高いアンケートを作るポイント
アンケート調査を実施しても、十分な回答数が得られずに終わってしまうことも少なくありません。
回答率の高いアンケートを作るポイントをご紹介します。
導入文でアンケートの意図が明確に伝わるようにする
初対面の相手に突然「アンケートに答えてください」と声をかけられたり、質問の意図がよくわからないアンケート用紙を渡されたりした場合、断るケースが少なくありません。
そこで、アンケートを行う目的や意図を明確に伝え、親近感を抱いてもらえるようにすることが大切です。
また、意図を明確にすることでターゲットの絞り込みもしやすくなります。
ストーリーに沿った設問の順番を意識する
アンケートの順番にストーリー性を持たせることも大切です。
たとえば、「普段愛用している美容液は何ですか?」という設問の後に、「なぜその商品を使っているのか」や「購入頻度」、「購入場所」といったように、論理的かつ答えやすい質問順序にしてみましょう。
設問の順番に飽きさせない工夫をすることで、正確な回答も得やすくなるでしょう。
設問数は多くても30問まで
設問数は少ないほど回答しやすく、回答率の向上も期待できます。
やむを得ず質問が増える場合でも、30問を一つの目安としておきましょう。
多くなってしまった設問を絞り込む際は、重要な情報を得るために必要な設問に焦点を当てることが大切です。
自由記述式の設問は少なくする
自由記述式の回答は、回答者が考える手間と時間を必要とするため回答率が低下しがちです。
できるだけ自由記述式の設問は少なくし、アンケートの作り方の章でも解説したような選択式の設問を心がけましょう。
分かりやすい文章を意識する
設問の文章が分かりづらかったり、長すぎたりすると回答者は面倒に感じてしまいます。
複雑で難解な文言は避け、できるだけ短くわかりやすい言葉で設問を作りましょう。
アンケートの導入文や謝辞の例文
アンケートの設問以外の文章に頭を抱える方は少なくありません。
そこで、導入文やアンケートの最後に記載する謝辞の例文をご紹介します。
導入文
【顧客満足度アンケートの例文】
当店をご利用いただきありがとうございます。
お手数をおかけしますが、今後のサービス品質向上のためアンケートへのご協力をお願いいたします。
アンケート回答の所要時間は1〜2分程度です。
【顧客ニーズ調査を目的としたアンケートの例文】
当社では現在、お客様にご満足いただける新製品開発のために市場調査を実施しております。
お手数をおかけしますが、現在お使いの製品についてアンケート調査のご協力をお願いいたします。
アンケート回答の所要時間は4〜5分程度です。
ご回答いただいた方の中から抽選で◯名様に、当社限定グッズ◯◯をプレゼントさせていただきます。
謝礼の例文
【顧客満足度アンケートの例文】
ご回答いただきありがとうございました。
いただいたご意見をもとに、今後さらなるサービス品質向上を目指してまいります。
今後とも当店をよろしくお願いいたします。
【顧客ニーズ調査を目的としたアンケートの例文】
ご回答いただきありがとうございました。
いただいたご意見は、お客様にご満足いただける新製品開発のために活用させていただきます。
なお、当社限定グッズ◯◯の当選者様には、◯月◯日にメールでご連絡させていただきます。
今後とも当社をよろしくお願いいたします。
まとめ
アンケートの作成は、調査目的やターゲットの明確化などをしたうえで、わかりやすい設問や回答方法などにも配慮することが大切です。
しかし、アンケートは回答を集めて終わりではなく、それらを集計し分析する必要があります。
一方で、「回答数が膨大で集計に手間を要している」「分析の仕方が分からず、どういった傾向が見られるのか判断できない」といった悩みを抱えるケースも少なくありません。
このようなアンケート集計の悩みを抱えている場合には、お気軽にプロセス・マネジメントへご相談ください。
10年以上にわたってアンケート集計業務を行ってきたノウハウを活かし、膨大なデータから傾向を正確に分析したアンケート結果を提供させていただきます。
また、プライバシーマークやDXをしており、情報セキュリティ対策も整っております。
時間をかけて作ったアンケートの結果を正確に分析し、経営戦略に活かしたいと検討されいてる方は、ぜひプロセス・マネジメントへご連絡ください。
