アンケートの選択肢は、「範囲」にご注意を
こんにちは、久保です。
皆さんはアンケートを作る際、
「選択肢の範囲」について気をつけていますか?
アンケートの回答形式はさまざまですが、
あらかじめ選択肢を用意して、回答者に選んでもらう形式を
「プリコード法」といいます。
このプリコード法は
「回答者の負担が少ない」「集計がしやすい」
など多くのメリットがあり
アンケートではよく用いられていますが、
適切な選択肢を設けなければ
正確なデータを得ることができず、
アンケートそのものが無駄になってしまう恐れがあります。
今回のコラムでは、効率良く、正確なデータを集めるために、
「選択肢の範囲の決め方」についてご紹介します。
◆選択肢の範囲は、広げすぎない◆
例えば営業部署に、「社用携帯電話の利用頻度を調べる
アンケート」を実施するとしましょう。
<設問>
どれくらいの頻度で、社用携帯電話を使っていますか?
<選択肢>
(1)毎日使っている
(2)2~3日に1回使っている
(3)週に1回使っている
(4)それ以下
アンケートの実施時期や回答者の役職にもよりますが、
このような選択肢を設けた場合
回答が(1)に偏ってしまう可能性があります。
なぜなら前提として、
ある一定の使用頻度が想定されるからこそ、
仕事用の携帯電話が支給されているからです。
特に営業部署は、外出やお客様とのやり取りが多いため、
優先的に携帯電話が支給されやすい部署でもあります。
もし大多数が(1)を回答した場合、利用頻度を
より詳しく調べるために、再度アンケートを
実施しなければなりません。
◆事前調査のうえ、選択肢を用意しましょう◆
アンケートを効率良く進めるためには、
事前調査が必要不可欠です。
今回の設問であれば、事前に営業部署の責任者などに
ヒアリングをしてみると良いでしょう。
「毎日携帯電話を使わない社員は一人もいない」
「昼間は部署内に人がいないので、お客様には携帯電話に
連絡してもらうよう推奨している」
といった、現場の声が聞けるかもしれません。
ヒアリングの結果、
「毎日使う社員が大多数を占める」ようであれば、
以下のように選択肢を細かく設けましょう。
<選択肢>
(1)1日に20回以上
(2)1日に10回以上
(3)1日に5回以上
(4)1日に2~4回程度
(5)1日に1回程度
(6)2~3日に1回程度
(7)週に1回程度
(8)それ以下
前項の選択肢で「毎日使っている」という
広範囲だった項目を、
(1)から(5)の5段階に細かく分けたことで、
データの偏りを減らすことができます。
これにより、毎日携帯電話を使う社員の中でも、
1日に10回以上通話する“ヘビーユーザー”と、
1日に1~9回程度通話する“ミドルユーザー”に
分類することも可能です。
データの偏りを減らし、詳細な結果を得ることで、
後の分析もやりやすくなるでしょう。
また、(4)から(7)までの選択肢には
「程度」という言葉を追加しています。
これは、「週に1回」など限定的な書き方にすると、
回答者が厳密に考えすぎてしまうためです。
「程度」という一言を足すことによって
答えやすい選択肢になり、ひいては
回答率のアップにつながります。
大切なのは、回答者の目線に立った内容にする
という姿勢です。
◆回収したアンケートの集計は弊社にお任せ◆
今回ご紹介したアンケートの「選択肢の範囲」についての
テクニックは、社内調査に限らず、
顧客から新しい商品・サービスの満足度や、
今後リピートしたいかといった意見を
集めたいときにも有効です。
重要なのは、回収したアンケートは
ただちに集計・データ化すること。
今後の組織運営や商品開発に活かすために、
スピード感を持って対応しましょう。
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