高精度なアンケートの設計方法
こんにちは、久保です。
効率的なマーケティング手法の一つとして認知されている
アンケート調査ですが、本当に必要な情報を
入手しようと思うと、なかなか簡単ではありません。
「思ったほど、情報を入手できなかった」
「欲しいデータを得るために
必要なアンケート項目が分からない」
「アンケート調査の正しい進め方を知らない」
など、これまでアンケート調査で困ったことがある方も
多いのではないでしょうか。
アンケート調査には、必ず考えなければならない大前提と
決めなければならない7つの項目が存在します。
確実に効果を実感できるアンケート調査を行うために、
下記のポイントをご確認ください。
◆アンケート調査を行う上での大前提◆
<アンケートの目的を明確に設定する>
アンケート調査を行う上で、必ず考えないといけないのは、
『何のために行うアンケート調査か』という「目的」です。
目的が明確でなければ、アンケート項目を絞ることができず、
思ったようなデータを得ることもできません。
アンケート調査における一般的な目的としては、
・顧客満足度の調査
・商品イメージの調査
が挙げられます。
アンケート調査によって得たデータは、
商品やサービスの改善などに用いられます。
まずは上記のような明確な目的を設定してから、
詳細なアンケート項目の作成に入りましょう。
◆アンケート作成時に決めるべき7つの項目◆
<1.アンケート目標>
まずは、アンケート回収率や有効回答率の目標を決めましょう。
アンケート回収率とは、配信数に対して
回収された回答数の割合のこと、
有効回答率とは、回収できた回答の中で
無効と思えるデータを除いた割合のことです。
一般的には回収率よりも有効回答率の方が
データとしての信頼性が高いと言われ、多くの調査結果で
「有効回答率」が用いられています。
<2.アンケート対象(ターゲット)>
アンケートにて有用なデータを得るためには、
アンケート対象の選定も重要です。
アンケートに関連する商品やサービスから
ターゲット層を想定することで、
得られるデータの信頼性も大きく向上します。
一般的なターゲット選定の基準としては、
性別や年齢、居住エリアなどが挙げられます。
<3.回答ルート・回収方法>
スムーズなアンケート調査を行う上で忘れてはならないのが、
アンケートの回答ルート・回収方法です。
回答ルート・回収方法とは、つまり
『誰がどのようにアンケートを取るのか』ということ。
調査会社を使うのか、店頭などで店舗スタッフが行うのか。
WEB上でアンケート調査を行う場合は、
調査会社を利用するだけでなく、
特設サイトなどを制作して行うといった手法も考えられます。
他にもDMに返信用ハガキを同封したり、
DM内に特設サイトのURLを記載したりと、
工夫次第で回答率は上がります。
<4.アンケートの期間・期限>
アンケートの告知や配信の日程、募集期間、回収期限も、
必ず決めなければいけない項目です。
アンケート調査の目的にプレスリリースが含まれる場合や、
季節限定の商品・サービスのアンケート調査を行う場合には、
特に期限は厳守しましょう。
<5.アンケートの設問>
『アンケートで何を聞くか』は、アンケート調査において
最重要項目といっても過言ではありません。
設問の数や内容は、回答の質や回収率に
大きく影響する要素です。
また、設問を「文章形式で聞くか、選択式で聞くか」に
よっても回答率に差が出てくるため、熟考して設問を
決めていく必要があります。
<6.インセンティブ(謝礼)>
回収率・回答率を上げるための一手として、
インセンティブ(謝礼)は有効です。
インセンティブがあると、設問数が多いアンケートでも
回収率・回答率が上がるだけでなく、
景品発送や連絡手段という名目で個人情報を
取得しやすくなります。
ただし、インセンティブを抽選形式にしてしまうと、
「否定的な回答をしない方がいいのでは」
という心理が働くため、回答の質が下がってしまうことも。
信頼できるデータを得るためにも、
インセンティブの取り扱いには注意しましょう。
<7.アンケートデータの集計方法>
アンケートの媒体に応じて、
集計方法も決めなければいけません。
インターネット回答のみのアンケート調査であれば、
集計はそこまで難しくありませんが、
紙を使ったアンケート調査を行う場合は
回収後に入力が必要となるため、その分手間もかかります。
また、回答形式が単一回答(選択肢の中から一つだけ選ぶ)か、
複数回答(選択肢の中から好きなだけ選べる)かによっても、
集計の手間は異なります。
「専門の集計ソフトが必要なのでは…?」
と思うかもしれませんが、
通常は一般的な表計算ソフトで十分です。
単純な集計だけでなく、そのデータを元に「属性ごと」などの
複数の項目を掛け合わせて集計するクロス集計も用いれば、
精度の高いアンケートデータを得ることが可能です。
◆アンケート調査はプロにお任せください◆
このように、大前提と、決めるべき7つの項目を
押さえておけば、非常に質の高いアンケート調査を
行うことができます。
しかし、実際にアンケート調査を自社で行う場合、
充分な時間とノウハウが必要になってきます。
せっかく頑張っても、期待していたようなデータを
得られないということもしばしば…。
アンケート調査・設計のことなら弊社にお任せください。
これまで数多くのアンケート調査・設計に携わってきた弊社が、
質の高いアンケート調査を行うためのサポートをいたします。