集計の仕方で、結果が変わる!? アンケート集計のコツ
こんにちは、鈴木です。
顧客ニーズの把握、サービスの改善をはじめ、
今後の事業展開に大きな役割を果たすアンケート。
これまでアンケート項目の作成方法や、
正確なデータを取得するコツなどをご紹介してきましたが、
重要なのは「アンケートの取り方」だけではありません。
アンケートを実施する上で大切なのは、
収集した回答を適切な方法で集計すること。
すべての設問に「はい」「いいえ」で回答するアンケートであれば、
集計するのは簡単ですが、一般的なアンケートの回答形式は
「複数回答可」「5段階評価」「自由記入形式」などさまざまです。
当然のことながら、闇雲にアンケートを集計しても、
回答者の具体的な傾向をきちんと把握することはできません。
「どうすれば、うまく集計できるのか」と悩んでしまう方も多いでしょう。
今回は「アンケート結果を集計したことがない」という方や、
「いまさらアンケートの集計方法を先輩に聞けない」という方に向けて、
アンケート集計のコツについて解説いたします。
◆基本的なアンケート集計方法は2つ◆
最もベーシックといえるアンケート集計方法には、
「単純集計」と「クロス集計」の2つがあります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
1. 単純集計
単純集計とは、アンケート結果を回答別に集計すること。
文字通り、最もシンプルな集計方法です。
特に何も考えることなく、簡単に集計でき、
回答者の全体的な傾向を把握することができます。
<<< 単純集計の例 >>>
商品Aの評価を「好き」「嫌い」「どちらでもない」から
ひとつ選んで回答してもらうアンケートを100名に実施した場合
【集計結果】
好き=50人 、 嫌い=20人 、どちらでもない=30人
⇒全体の50%に好まれている商品であることがわかります
2. クロス集計
クロス集計とは、単純集計から一歩踏み込んで、
属性別に傾向を調べたい時に行う集計方法のこと。
年代別、男女別、地域別、職業別などで、
アンケート結果を詳しく分析することができます。
<<< クロス集計の例 >>>
商品Aの評価を「好き」「嫌い」「どちらでもない」から
ひとつ選んで回答してもらうアンケートを100名に実施した場合
⇒「男性」と「女性」に分けて集計
【集計結果】
男性
好き=20人 、 嫌い=18人 、どちらでもない=25人
女性
好き=30人 、 嫌い=2人 、どちらでもない=5人
⇒男性の場合、好き・嫌いが分かれる商品である一方、
女性には人気のある商品であることがわかります
◆平均値を算出する際の注意点◆
アンケート結果から「平均値」を算出する際、
単純に「全体の合計÷個数」で算出しても
実態とはかけ離れた値になるケースがあります。
例えば、サラリーマンのお小遣い調査で、
下記のような回答が得られた場合を考えてみましょう。
3万円: 10名 4万円: 6名 5万円: 5名 10万円: 1名
この場合、「全体の合計÷個数」で計算すると平均値は約4万円。
しかし、3万円が約半数を占めていることを考えると、
この平均値には疑問が残ります。
ここで大切なのは、極端な値を除外すること。
上記の結果であれば、1名しかいない10万円を除外して計算すると、
約3万7,600円と実態に近い数値になります。
◆アンケート集計は外部委託がオススメ◆
アンケートの結果は、
「単純集計か、クロス集計か」
「極端な値を除外して平均値を計算しているか」など、
その集計方法によって大きく異なります。
また、自由記入形式で集めた回答に関しては、
複数のキーワード別に選り分けておくと、
その後の集計・分析がスムーズになるでしょう。
このように、アンケートの集計にはちょっとしたコツが必要です。
「こんな時はどうすれば…」とお悩みの際は、
アンケートの集計をプロに頼むのも選択肢のひとつ。
その際は、弊社のアンケート入力・集計サービスも
ぜひ検討してみてください。