従業員満足度(ES)アンケート作成のポイント
こんにちは、森田です。
「顧客満足度調査」という言葉はよく耳にしますが、
従業員を対象とした「従業員満足度調査」は
ご存知でしょうか?
会社方針、福利厚生、上司や同僚への満足度などを
調べることで問題点の洗い出し・改善を行うための調査で、
別名、ES(Employee Satisfaction)調査とも呼ばれます。
従業員の抱える問題やストレスが軽減されれば
会社への帰属意識の向上、ひいては
離職率の低下や社内の連携強化にもつながります。
今回は、従業員満足度を正確に測るために
重要なポイントについて、ご説明します。
◆従業員満足度調査における3つのポイント◆
<ポイント1:目的を明確にする>
「従業員の意見を直接聞ける機会は少ないから」と
あれこれ質問を盛り込んでしまうと、アンケートを見た
回答者の気が滅入ってしまい、回答の精度に
悪い影響を与えるおそれがあります。
まずはアンケートの目的をはっきりさせるとともに
項目を厳選し、それに関連する質問を作成しましょう。
「コンプライアンス」「上司のマネジメント」「業務満足度」
「パワハラ・セクハラ」など細かく区分けし、
「会社がどんなことを知りたがっているのか」
を暗に伝えるのも1つのテクニックです。
<ポイント2:原則、本人を特定させる項目は載せない>
従業員と会社との間に確固たる信頼関係がある場合を除き、
アンケートは匿名式にするのが望ましいです。
関係者以外に読まれないとはいえ、上司や同僚を
評価したり、会社の悪い部分を挙げたりするのは
気が引けるもの。
記名式にすると、
「査定に響くのでは?」
「名指しで批判して、後で本人に情報が漏れないか?」
など、回答者は不安を感じ、本音を書くことが
できなくなってしまうかもしれません。
「正確な意見を集めるために、ある程度のプロフィール情報が
ほしい」という場合は、「部署」「性別」「おおまかな勤続年数」
程度に留めておきましょう。
もちろん、特定の個人を識別できないというのが前提です。
<ポイント3:耳あたりの良い内容にならないようにする>
集計したアンケートの報告を受け、改善策を練るのは、主に
会社の上層部です。
そのため、
「会社にとって都合の悪い項目はアンケートに載せない」
というケースがしばしば見受けられます。
給料や福利厚生、社則など、すべてにおいて
従業員に満足してもらうのは難しいかもしれません。
しかし、目を逸らしていては従業員の真の満足度を
測ることはできないのです。
それどころか、載せるべき項目がアンケートに
載っていないことで、
「会社ははじめから従業員と向き合うつもりがない」
と判断されてしまうおそれもあります。
◆アンケート報告書には、現場の生の声を!◆
アンケートの実施・集計が終わったら、報告書の作成に
入ります。このとき、統計的に処理できる
数値データを中心にまとめてしまいがちですが、
本当に大切なのは、各々の従業員の「声」です。
アンケートの項目には、自由記述式のものもあるかと思います。
これは、回答者一人ひとりが時間をかけて書いてくれた
貴重な現場の声です。
たとえ少数派の意見であったとしても、中には
会社の抱える問題をストレートに捉えたものも
あるかもしれません。
寄せられた意見を「おまけ」として小さく載せるのではなく、
しっかり報告書に盛り込みましょう。
◆アンケート入力・集計はプロにお任せ◆
「人財」という言葉があるように、会社にとって
従業員は大事な財産です。
離職率の高さに悩んだり、社内コミュニケーションが
うまくとれていなかったりする企業様は、従業員満足度調査を
実施することで見えてくる課題があるかもしれません。
すでに従業員満足度が高い企業様でも、
アンケートを実施することで会社としての結束力が
さらに高まり、業績アップにつながることが期待できます。
アンケート実施にあたり、
「手書きのアンケートの入力・集計を外部に任せたい」
「調査結果をデータで管理したい」
という企業様は、ぜひ弊社にお任せください。
弊社は社員全員が個人情報保護士の資格を保有しており、
会社としてもプライバシーマークを取得しています。
万全のセキュリティ体制のもと、お預かりしたアンケートを
丁寧・正確にまとめ上げ、役立つ資料としてご提供します。